Windows11で簡単バックアップ「MiniTool ShadowMaker Free」の使い方

簡単バックアップ「MiniTool ShadowMaker Free」

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Windows10とWindows11で使える高機能なバックアップアプリ「MiniTool ShadowMaker Free(ミニツールシャドウメーカーフリー)は無料版でWindowsのシステムイメージバックアップとファイルバックをおこなうことができます。

また、ハードディスクのクローン作成は無料できる唯一のアプリとなっています。
HDDからSSDへのクローン作成については関連ブログをご覧下さい。

2023年9月更新のMiniTool ShadowMaker Free Ver.4.2から、OSを含むドライブのクローン作成は有料版のみの機能となってしまいました。

Window標準では非推奨となったシステムイメージバックアップ

Microsoftでは、Windows10バージョン1709において


「システム イメージ バックアップ(SIB)ソリューションについては、他のベンダー製のディスク全体のバックアップソリューションを使⽤することをお勧めします。」と発表しています。

現在正常に動作していてもWindows10・Windows11で使い続ける場合にはリスクが発生するかもしれません。

私の体験ですが、Windows標準のシステムイメージバックアップは時間がかかってエラーが発生することがあり、必要な時に役に立たなかったことがありました。

MiniTool ShadowMaker Free(無料版)のインストール

MiniTool ShadowMaker Freeのインストール
出典:MiniTool ShadowMaker Free公式Webサイト

「MiniTool ShadowMaker Free」公式Webサイトにある「無料ダウンロード」をクリックしてダウンロードします。

MiniTool ShadowMaker Freeのインストール

ダウンロードしたファイルからインストールしていき、インストールが完了したら「すぐ開始」をクリックします。

日本語化

MiniTool ShadowMaker Freeの日本語化

初めて「MiniTool ShadowMaker Free」を起動すると英語のメニューが表示されます。

  • 画面右上の3本線をクリックします。
  • Language>Japaneseで日本語を選択します。
  • 「MiniTool ShadowMaker Free」を再起動すると日本語表示に変更できます。

バックアップの事前準備

バックアップファイルの保存先

バックアップする前にバックアップの保存先を決めておきましょう。
保存先はWindowsのシステムがあるCドライブ以外の空き容量があるドライブを決めておきます。

私はバックアップ専用のFドライブを用意しましたが、管理しやすいように「backup」などと名前を付けて保存先のドライブ内にフォルダーを用意しておくと良いでしょう。

MiniTool ShadowMaker Freeのホーム画面

MiniTool ShadowMaker Freeのホーム画面

左側に機能のメーニューが並んでいます。

  • バックアップ システムイメージバックアップとファイルバックをおこなうことができます。
  • 同期 バックアップに似ていますが、ファイルやフォルダーの同期先(保存先)に指定したフォルダーやファイルのコピーを保存しておき、内容が更新されたら次回の同期で上書されていきます。
  • 復元 バックアップしたシステムイメージバックアップとファイルバックを復元します。
  • 管理 バックアップや同期されたファイルの手動でのバックアップやスケジュールなどの管理や編集ができます。
  • ログ 最近のタスクログを見ることができます。
  • ツール ディスクのクローンやメディアビルダー・ブートメニューのなどのツールを使うことができます。

システムイメージバックアップ

システムイメージバックアップのソースの設定

システムイメージのソース元は「ディスクとパーティション」になっていれば初期設定でも構いませんが、ソースをクリックしてタイプ「ディスクをパーティション」をクリックして内容してみましょう。右側のチェックは全て入っていませんが、チェックを全て入れておくといいでしょう。

システムイメージバックアップ
バックアップの保存先の指定
ソース先(保存先)の設定方法

  1. バックアップ先に用意したフォルダーなどをダブルクリックしながら階層を下がって設定します。四角い枠をクリックするとフォルダーを設定することができます。
  2. オプションではバックアップの詳細設定をおこなうことができます。特にスケジュールを設定しておくことで自動でバックをおこなってくれます(詳細は後の項目で)
  3. 準備ができたら「今すぐバック」をおこないます。
    Windowsの標準機能に比べると負担も少なく時間も短めです。

ファイルバックアップ

ファイルバックアップの設定

ソース(元)の四角い枠をクリックしてから、タイプの選択で「フォルダーとファイル」をクリックします。
コンピューターを選択した状態で右のドライブから、バックしたいフォルダーやファイルの場所を選択していきます。

また、バックアップ先は事前に用意したフォルダーを設定しておきます(システムイメージバックアップのバックアップ先の設定を参照)。

ファイルバックのファイルやフォルダーの設定例

ソースの設定例
OneDriveフォルダー内の画像フォルダーを選択する場合
Cドライブ>Users>ユーザー名>OneDrive>画像と階層を降りていきます。

ローカルディスク(C)をダブルクリックして、Usersをダブルクリック、ユーザー名のフォルダーとPublicフォルダーが表示されますので、ユーザー名のフォルダーをダブルクリック。
OneDriveを利用されてる場合「OneDriveフォルダー」をダブルクリックします。すると私たちが普段利用しているドキュメントフォルダーや画像フォルダーがあります。
OneDriveを利用していない場合には、ユーザー名のフォルダーの中にドキュメントフォルダーや画像フォルダーなどがあります。
今回は画像フォルダーにチェックを入れてみますが、複数のフォルダーやファイルにチェックをいれてファイルバックアップをすることができます。

OneDriveフォルダーをバックアップフォルダーにするとバックアップ時にエラーが出ますので、OneDriveフォルダー内のフォルダーやファイルを個別に選択して下さい。

バックアップのスケジュールと各種オプション

バックアップのオプション

バックアップの画面で「オプション」をクリックするとバックアップのオプション画面に表示されます。

①バックアップオプション

バックアップオプションとして、バックアップ終了後にパソコンをシャットダウンする設定・バックアップファイルにパスワードを設定・バックアップファイルにコメント付けるなどとても細かく設定をすることができます。

②バックアップスキーム

バックアップスキーム

右下のスイッチを「オン」にすると、1回目のバックアップは完全バックアップになりますが、2回目以降は「完全バックアップ」・「増分バックアップ」と「差分バックアップ(有料版機能)」が選択できて、指定したバックアップ世代まで保持するように設定することができます。

③スケジュール設定

スケジュール設定

右下のスイッチを「オン」にすると、自動でバックアップするスケジュールの設定をすることができます。
とても柔軟に設定することができので、毎日昼休みの12時などパソコンで作業をしていない時間を設定したりすることができます。

なお、自動のバックアップはMiniTool ShadowMaker Freeが起動していなくもおこなえますが、パソコンの電源が入っていないとバックできませんので、その点だけ注意して下さい。
※イベントは有料版の機能です。

管理について

管理機能

管理画面では、バックアップや同期したファイルの一覧を見ることができます。
「今すぐバックアップ」や「今すぐ同期」で手動でタスクを実行することもできます。
また、右の「・・・」からはバックアップオプションの追加や変更などを後からおこなうことができます。

ファイルバックアップの復元

ファイルバックアップの復元
  1. 復元したい「イメージファイル」から「復元」をクリックします。
  2. バックアップされている複数のバージョンから日時を見て復元したいバージョンを選択して「次へ」
  3. 復元するファイルまたはフォルダーを選択します。ここでは、全てまたはをクリックして階層を下がって個別に選択することもできます。
  4. 復元ターゲットを選択では、復元先を「参照」から選択します。復元する場所を指定したら「開始」で復元をおこないます。

システムイメージバックアップの復元

パソコンが不調になるなど、回復する時に復元で調子の良い状態に戻すことができます。準備として事前に「ツール」のメディアビルダーなどでMiniTool ShadowMaker専用の起動ディスクなどを用意しておく必要があります。

ツールの内容

ツール機能

ツールには「ディスクのクローン(関連記事を参照して下さい)」「PCX(有料版機能)」「リモート(有料版機能)」があります。
復元に関係する機能には「ブートメニューを追加」があります。これは、USBやCD・DVDを使わなくてもシステムイメージバックアップの復元がおこなえる便利な機能です。しかし、パソコン自体が起動しないなど深刻なトラブルの場合を考慮すれば、「メディアビルダー」が安心でしょう。

「メディアビルダー」をクリックしてUSB(8GB以上)またはCD・DVDで作成しますが、内容を消去されてもいいUSB(8GB)で作成しておくといいでしょう。画面の案内に従うだけでMiniTool ShadowMaker専用の起動USBが作成されます。

システムイメージバックアップの復元の手順

システムイメージバックアップの復元の手順

復元の開始前に「メディアビルダー」で作成されたUSBをパソコンに挿入した状態にして復元を開始するとよいでしょう。

  1. 「イメージを実行するドライブ」「復元」をクリックします。
  2. ディスクの復元でバックアップの日時から復元するバージョンを選択して「次へ」
  3. バックアップファイルから復元するボリュームを選択で内容を確認して「次へ」
  4. ターゲットディスクを選択でCドライブが選択されていることを確認して「開始」します。

以降はパソコンによって少し操作は違いますが、パソコンをシャットダウンしてからパソコンを起動する時にBIOSで起動ディスクを変更して、「メディアビルダー」で作成したUSBから起動するようにします
画面に従ってシステムイメージバックアップのファイルを復元してパソコンに適応します。
復元が終わりましたら、パソコンをシャットダウンして、BIOSで起動ディスクをCドライブのシステムから起動できるように再度変更して完了です。

最後に

パソコンは5年過ぎると故障やトラブルが増える傾向があります。
バックアップの設定を1度しておくと、あとは自動でバックアップしてくれますので安心です。
この機会に試してみて下さい。


【参考】Window10・11でのバックアップ設定

参考としてWindows10・11の標準機能でのシステムイメージバックアップの設定場所とファイルバックアップの設定場所を記載しておきます。

コントロールパネルへのアクセス
コントロールパネルの内容
  1. 検索ボックスで「コントロールパネル」を検索して下さい。
  2. コントロールパネルが表示されたらクリックします。
  3. コントロールパネル(カテゴリ)表示では、「システムとセキュリティ」>「バックアップと復元(Windows7)」
システムイメージバックアップとファイルバックアップ
  • システムイメージの作成をクリックするとバックアップの保存先を設定してシステムイメージバックアップの画面に進んでいきます。
  • バックアップの設定をクリックするとファイルバックアップの設定画面に進んでいきます。

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