この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
2026年、PCやスマホの購入を検討している方にとって最も頭を悩ませるのがメモリ(DRAM)とストレージ(NAND)の記録的な価格高騰です。
AI需要の爆発によりデバイスの心臓部である半導体コストが急上昇し、製品価格を押し上げています。
今回はメモリーが「なぜ高騰しているのか」、PCの購入のタイミングにつてい考察していきます。
- DRAM(ディーラム) パソコンのメインメモリ。作業データを一時的に保存する「作業机」のような役割です。
- NAND(ナンド)フラッシュ SSDやスマホのストレージで写真やアプリを保存する「引き出し」のような役割です。

メモリ価格は2025年後半から特にかつてないペースで価格上昇する「歴史的な転換点」にあるといってもが過言ではなく、消費者の財布を直撃しています。
例として、CFD Standard W5U5600CSDDR5は32GBでも比較的が手ごろなメモリですが、2025年10月頃までは1万円台で推移していたメモリが、価格の高騰で2026年3月2日現在はAmazonで70,000円 (税込) で販売されています。
最新の市場予測によると、2026年第1四半期のDRAM(メインメモリ)の契約価格は、2025年の第4四半期と比較して90〜95%(約2倍)という驚異的な上昇を見せるとも予測されています。
データを保存するSSDに使われるNANDフラッシュも例外ではありません。
こちらも55〜60%(約1.5倍)の上昇が予測されており、PC全体の構成パーツが軒並み値上がりしています。
なぜこれほどまでに価格が上がっているのでしょうか?
そこには単なる「品薄」ではない構造的な理由があります。
HBM(High Bandwidth Memory)は、通常のメモリよりも圧倒的に高速にデータを転送できるAI専用の超高性能メモリのことですが、現在世界中の半導体メーカーはNVIDIAなどのAI向けチップに不可欠なHBM(高帯域幅メモリ)の生産を最優先しています。
そのため、メーカーの工場ラインがHBMに占拠され、私たちが使う普通のPC用メモリ(DDR5など)の生産枠が削られているのです。
世界のDRAM供給は、Samsung、SK hynix、Micronの3社で市場のほとんどを占める寡占(かせん)状態にあります。
その中でも、MicronはAIサーバー用に経営資源を集中させるためコンシューマ(一般用)向け市場から2026年2月に撤退すると発表しました。
他のメーカーも過去の供給過剰による赤字を取り戻すため生産量を慎重に管理し、価格を引き上げやすい環境を作っています。

半導体業界には、数年単位で需要と供給が入れ替わるシリコンサイクルという波があります。
2025年後半から2026年にかけては、ちょうど「在庫が枯渇し、需要が爆発する(供給不足で価格高騰)」上昇局面に当たっています。
メモリの生産拠点は台湾や韓国に集中しています。
米中対立による輸出規制や自然災害などのリスクが供給に対する不安を煽り、価格を押し上げる要因となっています。
この高騰は、単に「自作PCパーツが高くなる」単体の部品だけでは済みません。
メーカー製PCやスマホの価格にも深刻な影響を及ぼしています。
PCメーカー大手、HP(ヒューレット・パッカード)の報告によればメモリコストがわずか1四半期で倍増し、今やPCの材料費全体の35%を占めることになったとしています。
最近のノートPCの価格を全般的にみていると、事務用ノートPCが2025年前半は10万円以下で購入できましたが同程度の性能でも現在は15万円程度になってしまってます。
スマホ市場の冷え込み
メモリの高騰に耐えきれず、スマートフォンの出荷台数は2026年に史上最大の減少を記録すると予測されています。
特に安価なエントリーモデルは、メモリ代が利益を圧迫するため発売自体が見送られるとの情報もあります。
「PCが欲しいけれど、今は高すぎるのでは?」という悩みに対し、2026年3月現在の状況を踏まえたアドバイスをまとめました。
- 仕事や学習で必要不可欠な場合
2026年内の価格下落は期待薄です。むしろさらなる値上げの可能性があるため、「必要になった瞬間」が最安値かもしれません。 - 旧モデルの在庫が残っている場合
高騰前の価格で仕入れられた「型落ち品」は狙い目です。 - 最近は中古PC市場も価格上昇傾向
中古だから安いとは限らない場合もありますが、価格と性能のバランスで選択肢になります。
- 予備のPCとして検討している場合
シリコンサイクルが一周して増産体制が整う2〜3年後まで待てれば、以前のような価格に戻ることは難しかもしえませんが、現在よりも購入しやすい価格に落ち着く可能性が高いです。 - 将来の新規格製品を待つ場合
今の高値で現在の新規格(DDR5)を購入するより、次世代規格(DDR6)の普及まで待つのも一つの手です。
2026年のメモリ価格高騰は、AI革命という歴史的な背景が生んだ避けられない事態です。
AI用データーセンターの増設で、DRAM価格の上昇と需要と供給のアンバランス、PC原価の3割以上がメモリという異常事態は、これからPCやスマホを購入する人の悩ましい問題になるでしょう。
メモリーが高いからと最適なメモリー容量(16GBか32GB)よりも少ない容量で妥協してしまうと、購入後に後悔するかもしれません。
市民パソコン教室長野校では、必要な性能と価格のバランス良いPCの購入相談とセットアップもサポートしています。



