スターリンク(Starlink)日本で高速衛星インターネットサービス始まる!

スターリンク(Starlink)高速衛星インターネット

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スターリンク(Starlink)は、何かと話題のイーロン・マスク氏が率いる米国航空宇宙メーカーのスペースX社( Space Exploration Technologies Corp)がおこなっている衛星インターネットサービスです。

スターリンクは現在ほぼ全世界でインターネットアクセスが可能で、ウクライナ戦争でウクライナに無償でインタネットアクセスを提供しても話題になりました。

日本では、2022年10月からアジア初の衛星高速インターネットサービスが開始されて衛星インターネットサービスとしては高速で格安なインターネットが誰でも利用できるようになりました。

日本でのスターリンク(Starlink)の概要

日本でのスターリンク(Starlink)が利用できる範囲
出典:Starlink公式 アクティブな提供地域

2023年1月現在、沖縄県と鹿児島県の一部以外は大容量エリア(高速で低遅延インターネット)になっています。
小型の低軌道衛星3,000基以上が高度550㎞を地球を周回していて、将来的には12,000基の衛星が世界中をカバーすることになります。

スターリンクのプランにはレジデンシャル(一般向け)・ビジネス・RV(旅行用)・マリタイム(船舶用)・航空(2023年開始予定)などがあります。
初期費用として衛星からの送受信用にStarlinkキットの購入が必要(73,000円)で、アンテナやWi-Fiルーターなど使って簡単に設置してインターネットにすぐアクセル可能です。
月額料金はレジデンシャルで11,100円で利用できます。また無料で30日間のお試しキャンペーンも開催しています。

スターリンク(Starlink)のお試しキャンペーン
出典:Starlink公式

空が開けた場所にアンテナを設置するだけで、光回線などの固定のブロードバンドに近い快適なインターネットを利用することができます。また、山間部や海上・離島などインターネット環境の構築が難しい地域でも高速インターネットが利用できます。
更に災害などで地上の通信設備が使用できない場合にも衛星インターネットなら利用することが可能です。

Starlink公式 Webサイト

スターリンクと同業他社との違い

衛星インターネットの高度の違い

衛星インターネットサービスには人口衛星の打ち上げ高度の違いにより、スターリンクのように低軌道衛星(高度2,000㎞以下)に複数の衛星を使っておこなう方法と高軌道衛星(赤道上の静止軌道 高度36,000㎞)に1つの衛星を使っておこなう方法などがあります。
高軌道衛星インターネットは、日本でもKDDIやスカパーJSAT・IPSTARなどでブロードバンドインターネットをおこなっています。これらは主に業務用として活用されていますが、最近は個人でも使いやすい料金設定がされているサービスがあります。

スターリンクとIPSTARの比較

項目スターリンクIPSTAR
衛星高度550㎞36,000㎞
初期費用73,000円
送受信アンテナキット
開通手数料50,000円
別途アンテナ設置費用
月額料金レジデンシャル 11,100円Entry 5,000円
通信速度最大350Mbps
実測
下り50~200Mbps
上り10~20Mbps
最大下り512kbps
最大上り256kbps
レイテンシー
(遅延)
約20~50㎳約1000~1400ms

※アンテナ設置費用はオープン価格のため正確に把握できませんが数万円から数十万かかる場合があるようです。

スターリンクは高軌道インターネットサービスに比べると光回線のブロードバンドと比較しても高速なだけでなく、低高度なためにレスポンスも早くレイテンシーも光回線に近い数値になっています。

高軌道インターネットサービスはの中でもIPSTARは、タイのタイコム公社の衛星通信事業で東南アジアを中心に低価格で幅広くサービスを展開しおり、東日本大震災の時にもIPSTARによって通信が確保されて多くの人の助けになりました。
IPSTARの中でも最速Bizプランは、下り4Mbps/上り2Mbpsと通信速度は少し早くなりますが高高度に衛星があるためにレスポンスは非常に遅くなっています。

IPSTARの公式Webサイト

KDDIとスターリンク

auのバックホール回線概略図

KDDI株式会社でもさまざま衛星通信サービスを展開していますが、2022年12月からスターリンクと提携してStarlink for Businessを法人向け(一時利用の工事現場向けなど)に提供するだけでなく、auのバックホール回線としてスターリンクとau基地局を接続することで、今まで光ケーブルの敷設が難しかった山間部・離島や災害時などでの通信サービスを開始し、今後日本全国約1,200カ所に通信サービスを順次提供していく予定です。

今後の課題

簡単にスターリンク衛星インターネットについて紹介しましたが、同様のサービスはOneWebやAmazonなども参入しようとしていますが、スターリンクの強みは運営しているスペースXがロケットと衛星の打ち上げ開発ができるということです。
しかし、今後何万もの小型衛星を地球の軌道上に打ち上げることに懸念する人もいます。

未来を予感させる新しい衛星インターネットサービスですが、安全で宇宙環境にも配慮したものになってくれることを願いします。

2 COMMENTS

法令順守

スターリンクは旧型で56V、新型で48VのPoE電圧がケーブルに流れるので、ケーブル配線の一部(固定など)は電気工事士の免許が必要になります。また工事会社は電気工事業の登録が必要です。防犯カメラなどと違ってPoE電圧が高いため、知識のない人が工事を行うと火災事故等につながる危険も増します。
複数のアンテナ工事会社が工事に名乗りを上げていますが、そのほとんどが電気工事業未登録なので違法工事になります。
違法工事の場合は万が一の事故の際も保険が適用されないリスクがありますので、工事会社をしっかり選ぶ必要があります。

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デジてらす

ご提言ありがとうございました。

スターリンク(Starlink)を設置する場合には、スターリンク(Starlink)のアンテナ工事専門会社に依頼する必要があります。

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