この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
デザイナーや専門的な知識がなくても、誰でも気軽にパソコンでデザインができます。
ホームページで写真やイラストを扱ったり、WordやCanvaでチラシやはがきを作成したりと色を扱う場面が多くあると思います。そんな時に知っておきたいRGBとCMYKについて記載してみます。
RGBとCMYKの違いを知ることで印刷したら色が違ったといったトラブルも回避できるかもしれません。


人が認識できる光の範囲は可視光線と呼ばれ、波長の短い約360nmの紫から青・水色・緑・黄色・橙色・赤の約780nmまでを指します。可視光線より短い波長は紫外線で長い波長は赤外線となります。
テレビやパソコンのモニターでは、R(レッド・赤)、G(グリーン・緑)、B(ブルー・青)を使って可視光線に近い色を表現できます。
これらRGBは光の三原色と呼ばれ、RGBの色を全て重ねると白になります。

昼間の太陽が白くみえるのは全ての色の要素が含まれているからで、虹やプリズムで色を分解すると波長の違いにより各色の要素を見ることができます。

例えば、昼間太陽の下で紙に青い絵の具で絵を描くと、太陽の光は青い絵の具の所で青い色だけを反射して私たちは青と認識をします。

家庭用のインクジェットプリンターでは、C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)にK(黒)の微細な点で色を表現して、私たちはそれぞれの色を認識します。

商業カラー印刷ではCMYK4色インキの網点を重ねて色を表現しています。
CMYは色の三原色ですが、何故もう1色黒が加わっているのでしょうか?
色の三原色のRGBと違い、CMYを全て重ねると理論上は黒くなります。しかし、光と違い絵の具を混ぜるイメージを想像してもらうと分かりやすいですが、色は混ぜると暗くくすんできてしまい、CMYの色を完全に混ぜて黒くすることができないので、黒インキを追加して色を表現しています。
Kは黒の略称でなく、キープレート(Key Plate)の略称です。
画像の輪郭や罫線・文字などを表現するのによく黒が使われることから k=黒となりました。
デザイナーなどプロでなければ気にする場面も少ないですが、ホームページやSNSなどパソコンモニターで完結する場合には72dpi、商業印刷に発注するデータを作る場合には300dpi~350dpiの解像度が必要になります。
この解像度は1インチの中にいくつのピクセル(点)がならんで表現しているかを指します。
パソコンモニターで表現するRGBでは72dpi、印刷するカラーデーターを作るCMYKでは300dpi~350dpiが一般的です。

最近のパソコンの液晶モニターは、フルHD(2K)横1920px(ピクセル)×縦1080px(ピクセル)が一般的です。4kテレビなどは横3840px × 縦2160pxとなり横(水平解像度)が約4000ピクセルで4Kと呼ばれています。
液晶モニターの場合、1ピクセルにR(赤)・G(緑)・B(青)のサブピクセルがあって、各色がスリットによって色の強さを調整しています。RGBは各0~255の256段階で表現され、256×256×256で16,777,216色を理論上表現することができます。
ホームページなど画像を制作する時の画像サイズは、WordPressでもテーマにより違いがあり、Jimdoなどのサービスによっても最適サイズに違いあります。詳細は各テーマやサービスに最適サイズが記載されていますので確認して下さい。
一般的にはWebサイトの場合、横幅が最大で950px~1100px程度が多いようです。
主なSNSの画像サイズをピックアップしてみました。最適な投稿サイズに合わせて画像を用意しましょう。
SNSの種類 | タテxヨコ (単位px) |
---|---|
Facebook投稿(横) | 940 x 788 |
Instagram投稿(正方形) | 1080 x1080 |
Instagramストーリー | 1080 x 1920 |
X(旧Twitter)投稿 | 1600 x 900 |
YouTubeサムネール | 1280 x 720 |
自動で最適サイズに調整してくれる場合もありますが、最適サイズよりサイズが小さい場合には画像が拡大されてぼやけた画像になる場合があります。
また、最適サイズよりも大きすぎる場合には画像ファイルの容量が大きくなって表示するまでに時間がかかるなどトラブルの原因になる場合もあります。
印刷する時にはC(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・K(黒)の4色のインキを使いますが、パソコンのモニターはRGBで表現されているために、モニターで見た色と印刷した色が違うといったトラブルがおこります。
一般の私たちが完全に色を一致することは難しいですが、作成するソフトでYMCK用と設定して作成することができる場合もあります。

WebアプリCanva(キャンバ)では出力時に有料版だけになりますがCMYKの商業印刷の出力に対応している場合もあります。

家庭用プリンターでは必要ありませんが、商業印刷用のデーターの場合は3mmの塗り足しとトリムマークが必要になります。
印刷を前提とする場合には、用紙サイズに合わせて作成する必要があります。
よく利用される用紙サイズをピックアップしましたので参考にして下さい。

A判とB判は、基本的にサイズが大きくなる時は短辺が2倍になり、小さくなる時は長辺が1/2倍になります。
パソコンでデザインする時は、編集ソフトが自動でおこなってくれる場合や家庭用プリンターでは自動で近い色にカラーマッチングしてくれますが、RGBからCMYKへの変換は基本的な仕組みが違うこともあり完全ではありません。
これらを知った上で、最近はAIを含めテンプレートやツールが補完して誰でもデザイナーに匹敵する作品を作成することも可能ですので、パソコンでデザインを楽しんで下さい。
今回は1つ1つの内容が奥深いので、大雑把に記載した部分もありますが少しでも参考になってくれたら幸いです。