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Affinity(アフィニティ)は2025年2月にPhoto・Designe・Publisherがバージョン2.6にアップデートされて多くの機能の追加やバグの修正などがおこなわれました。
特にAffinity Photoでは、対象物を自動的に認識して選択する機械学習機能(AI)が初めて搭載されました。
今回は機械学習機能の使い方について紹介していきます。
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Affinity Photoでは、バージョン2.6にアップデートしただけでは「機械学習」が利用できません。
- メニューの「編集」>「設定」を選択します
- 設定画面に「機械学習」の項目が追加されています。
- 機械学習の中にある、推測で通常は「CPUおよびGPU」を選択しておきます。
- セグメント化をインストールします。
- 顕著性をインストールします。

機械学習機能が追加されると、メニューの「選択」>「主題を選択」項目が表示されます。
また、画面左のツールパネルにフクロウのような「オブジェクト選択ツール」項目が表示されます。
Affinity Photoでは従来の「選択ブラシツール」や「自動選択ツール」が優秀で使いやす機能なので気に入っていましたが、機械学習機能(AI)の追加で作業の効率化が計られます
なお、Affinityはこれらの機能をオプション扱いした理由をユーザーの個人データを守るプライバシー保護としています。

写真をAffinity Photoで写真01を開いておきます。
メニューの「選択」>「主題を選択」をクリックすると画像を判断して主題を選択範囲として抽出してくれます。
2人の写真02を開いて、メニューの「選択」>「主題を選択」 では2人の人物が選択範囲として抽出されています。
とても簡単に人物の切り抜きがおこなえますが、写真01のように看板まで選択されてしまっているので選択範囲の調整が必要になる場合があります。

写真01を例に機能の概要を紹介します。
メニュー「選択」>「エッジを微調整」から「選択範囲の調整」が表示されますので、選択範囲の調整をおこなっていきます。
- プレビュー オーバービュー(選択された範囲が透明、選択されていない範囲が赤の透明)、その他に黒マット・白マット・白黒・透明などに表示画面を変更できます。
オーバービューで選択範囲の調整をおこない、白マットで状態を確認するなど適宜使い分けるとよいでしょう。 - マットエッジ チェックを入れると選択範囲の輪郭を滑らかにしますので、通常はチェックを入れておくとよいでしょう。
- 調整ブラシ マット・前景・背景・ぼかし、があります
写真01では黒い看板まで選択されているので、背景にしてブラシでなぞり選択範囲から外します。
選択範囲に加えたい場合は前景を選択してブラシでなぞります。
マットは自動的に前景か背景か判断してくれます。髪の毛など細かい部分はブラシを小さくしてなぞるとよいでしょう。 - ブラシサイズ ブラシサイズを適切な大きさにしながら調整ブラシを使っていくと意図した結果が得られます。
また、調整ブラシは適切に使用すると細かい部分は自動的に補正してくれます。 - 出力 選択範囲の調整が済みましたら、マスク・新規レイヤ・マスク付新規レイヤから選べます。
- 適用 全て終わったら「適用」をクリックします。

ツールパネルのフクロウのようなアイコンが「オブジェクト選択ツール」です。
主題を選択機能と違い個別にマウスで選んだ箇所を自動で選択してくれます。
写真02を例にすると、男性の身体にマウスを移動すると、手に持ったPCを除いた範囲を緑の斜線で選択してくれるので、クリックすると選択範囲が確定されます。
手に持ったPCも範囲に加えたい場合は、次にPCにマウスを移動すると緑の斜線になるので、クリックすると選択範囲に追加されます。
マウスの場所によって適宜選択範囲を選んだり追加ができます。


- Altキー マウスで選んだだけだと身体全体が選択されますが「Alt」キーを押しながらマウスを移動すると服の部分だけなど部分的に選択できます。
- Shift+Altキー もっと詳しく、例えば髪の毛だけなどマウスを移動することで選択できます。

「オブジェクト選択ツール」を使用している時には、画面上部の「調整」ボタンから「選択範囲の調整」をおこなうことができます。
内容は上記のメニュー「選択」>「エッジを微調整」と同じです。
Affinity PhotoをはじめとするAffinityシリーズは、AdobeのPhotoshopなどに対抗できるソフトウェアと言われていて、デザイナーにも人気なCanva(キャンバ)のグループ会社です。
初の機械学習機能(AI)となりますが、今後はCanvaと連携しながら便利な機能を取り入れてくれることを願っています。
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