進化した「ペイント」アプリ3つの新機能と注意点

進化した「ペイント」アプリ3つの新機能と注意点

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マイクロソフトのWindowsの初期から搭載のお絵描きアプリ「ペイント(Paint)」が、Windows11の23H2大型バージョンアップにあわせて、背景の削除と画像生成AIにレイヤーの3つの新機能が追加されまし。
実際に操作しながら最新の「ペイント」アプリの新機能と注意点をまとめてみます。

背景の削除機能

マイクロソフトはChatGPTで有名なOpenAI社に資金提供をおこなって関係を強化しています。

Windows11の23H2バージョンではMicrosoft Copilot(副操縦士)機能としてOSレベルでOpenAI社の技術が使用されています。
ペイントの「背景の削除」機能もAI技術を利用して高精度な背景切り抜きを実現しています。

背景の削除の使い方

ファイルを開く・キャンパスにインポート
背景の削除の手順

メニューの①ファイル>②-1開く
または
メニューの①ファイル>②-2キャンパスにインポート>③ファイルから、カメラまたはスキャナーから取り込み(外部機器からの取り込み)

「開く」はパソコンからファイルを開く場合
キャンパスにインポート」外部機器からの取り込みと、後述するレイヤーに分けてファイルを取り込む場合に利用します。

背景の削除
背景の削除

「背景の削除」をクリック、AIが背景を自動認識して切り抜いてくれます。

画像の保存
画像の保存

画像の編集が完了したら、ファイル>名前を付けて保存>画像の保存形式を選択
どの画像形式にするか迷った場合はPNG画像形式を選択しておくと良いでしょう。

「ペイント」の新機能として画像の透明(市松模様で表示される)も扱えるようになりました。

  • PNG画像 透明な画像を扱うことができる比較的新しい形式で、JPEGとGIFのいい点を融合したような画像形式。
  • JPEG画像 写真でよく使われる画像形式ですが、透明は扱うことができません。
  • BMP画像 マイクロソフトがWindows用に作った形式で高解像でやり取りができますが、ファイルサイズが非常に大きくなります。一般には現在使われていません。
  • GIF画像 最大256色しか扱えないイラストに適した形式ですが、透明が扱えて簡単なアニメーションが作れます。

画面左上の「クイック保存」アイコンでは元の画像を上書きして保存しますので、注意して下さい。

背景の削除結果を比較

背景の削除の比較

人物と犬とバスの3点で背景と対象物がハッキリしている画像で試してみました。
人物の影が残ってしまいましたが、AIの高い精度で背景が削除されたと思います。

ワンクリックの手軽さは便利ですが、微調整ができない点は惜しい部分になります。

レイヤー機能

レイヤーは画像編集アプリの多くで採用されている機能で、透明のフィルムを重ねるイメージです。

レイヤー機能がないと画像の上に文字を書き加えて確定すると、後で移動や編集ができませんがレイヤーで階層を分けておくと移動や大きさの編集も可能になります。

レイヤー機能の使い方

1枚目の画像を開く・キャンパスにインポート

ファイルから1枚目の画像を「開く」または②「キャンパスにインポート」します。

レイアアイコンをクリックして、画面右側に表示されたレイヤー管理画面からレイヤーを追加します。

新しいレイヤに画像やオブジェクトを追加

新しいレイヤに画像を追加する時は、追加したいレイヤを選択してからファイル>「キャンパスにインポート」をします。

ここでファイル>「開く」を選択すると最初に開いた画像が消えてしまうので注意して下さい。

レイヤを追加してファイルや図形を重ねる

背景の画像にレイヤーを追加して画像や文字・図形など重ねていきます。レイヤーを選択した状態サイズや位置など調整して仕上げていくことができます。

レイヤーの操作
レイヤーの操作

レイヤーの順序はマウスでドラッグしておこなうことできます。

レイヤーの表示・非表示は各レイヤーの右上の目玉アイコンで切り替えます。
またレイヤーの削除は削除したいレイヤーを右クックして削除することができます。

レイヤー画像を保存する時の注意
レイヤーを保存する時の注意

レイヤーのある画像を保存しようとすると、「フラット化された画像として保存しますか?」と警告がでます。

「ペイント」アプリで保存できる画像形式ではレイヤのまま保存できませんので、保存した時点で1枚の画像になってしまいますの注意して下さい。

画像生成AI機能

画像生成AI機能
出典:Microsoft コクリエイターサポート

2023年12月現在では、英語版の「ペイント」アプリだけで日本語版にはまだ搭載されていませんが、間もなく搭載されるでしょう。詳しくはこちらをご覧下さい。

この画像生成AIはOpenAI社の最新画像生成AI「DALL-E3」と同等の機能を有していて、Windows11の23H2バージョンで搭載されたMicrosoft Copilotから試してみることができます。

ペイント、コクリエーター

タスクバーの検索窓の右のアイコンをクリックして、画面右に表示されたプロンプトに描きたい内容を具体的に記載して下さい。画像を作成したい場合は最後に「描いて下さい」と付け加えると画像を生成してくれます。

生成された画像は個人で使用する場合は良いですが、商業利用は許可されていませんので注意して下さい。

最後に

レイヤを使った操作の時にテキストや画像の編集時に「ペイント」アプリの反応が遅く安定感が悪い感覚がありました。今後画像生成AI機能の追加とともに、アプリの安定も改良してくれることを願いします。

市民パソコン教室長野校では、ペイントやペイント3D・フォトアプリなどのWindowsの標準アプリについても学習することができます。
こちらまでお気軽にお問い合せ下さい。

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