OneDriveのバックアップ停止と活用方法

OneDriveのバックアップを停止

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マイクロソフトのOneDriveはWindowsユーザーには正しく使えば便利なオンラインストレージ機能なのですが、無料版では5GBしか利用できなくトラブルの原因にもなることがあります。

OneDriveの基本的な仕組みを理解して、安全にバックアップを停止してからバックアップを停止後のOneDriveの便利な活用方法を記載してみます。
今回は、Windows11の23H2バージョンの画面を使って紹介します。別の環境ででは画面が違う場合がありますが、基本的な仕組みは同じですので参考にして下さい。

OneDriveの仕組み

OneDriveの仕組み

Windows11の新しいパソコンを購入すると、最初からマイクロソフトアカウントに紐づけられたOneDriveがバックアップ(同期)が有効な状態になっています。

バックアップが有効な状態とは

インターネット上にあるOneDriveのオンラインストレージとPC内のOneDriveが同期され、ほぼリアルタイムでバックアップがなされています。

OneDriveフォルダーの場所

OneDriveのバックアップ対象フォルダーは、ドキュメント・ピクチャ(オンラインストレージ上では画像フォルダー)・デスクトップの各フォルダーとなります。また、2023年11月現在はミュージック・ビデオの各フォルダーもバックアップの対象に加わりました。
これらのフォルダーは、PC内のOneDriveフォルダーとインターネット上にあるOneDriveのオンラインストレージの両方に存在しています。

最初にこの仕組みを理解して混乱しないようにしましょう。

OneDrive内のアイコン

青い雲アイコン
青い雲アフォルダーやファイルが、オンライン上にだけありPC内には存在していない状態。
緑色の丸に白チェックのアイコン緑色の丸に白チェックフォルダーやファイルが、オンライン上とPC内の両方に存在している状態。
緑の丸に緑色チェック緑の丸に緑色チェックオンライン上のファイル(青い雲のアイコン)を開くと一時的にPCにダウンロードされてアイコンが切り替わります。
しかし、ストレージセンサー機能により既定では30日でPC内の一時ファイルは削除されてオンライン上(青い雲のアイコン)の状態に戻ります。
赤丸に白バツ赤丸に白バツPC内のOneDriveフォルダーとインターネット上にあるOneDriveのオンラインストレージの同期ができなかったことを意味します。
同期のエラーは右下タスクバーのOneDriveをクリックして具体的に確認することができます。

次にOneDriveのバックアップを停止する具体的な操作に進みますが、OneDriveバックアップなどはインターネットの回線速度やPCの性能にもよりますが、少し時間がかかるこをも承知しておいてください。

このデバイス上に常に保持する

このデバイス上に常に保持する

PC内のOneDriveフォルダーにある、ドキュメント・ピクチャ(画像)・デスクトップなどの各フォルダーを開き、それぞれで全て選択(ショートカット [Ctrl]+[A])して右クリック>「このデバイス上に常に保持する」をクリックします。
しばらくすると、フォルダーやファイルが緑色の丸に白チェックのアイコンになりオンライン上とPC内の両方に存在している状態になります。
これでバックアップを停止しても、PC内のOneDriveにあったフォルダーやファイルが無くなることはありません。

なお「空き領域を増やす」は、全てのフォルダーやファイルを青い雲アイコンにして、オンライン上だけに存在する状態にします。

OneDriveのバックアップを停止する

OneDriveのバックアップを停止する

タスクバー右下のOneDriveのアイコンをクリックします。タスクバーに表示されていない場合には左の上向き三角をクリックして、中にあるOneDriveのアイコンをクリックします。

OneDriveの画面が表示されたら、右上の設定(歯車アイコン)をクリックします。
設定のメニューが表示されるので、設定をクリックします。

この画面には、バックアップの履歴が表示されている場合があります、同期がエラーになった場合にもここに表示されます。


  1. フォルダーを開く PC内のOneDriveフォルダーが表示されます。
  2. オンラインで開く オンライン上のOneDriveがWebブラウザから見ることができます。
  3. ごみ箱 オンライン上のOneDriveのゴミ箱が表示されます。
  4. アップグレード 無料版のOneDriveから有料版のOneDriveにアップグレードする場合に利用します。

同期とバックアップ

同期とバックアップ

左のメニューから「同期をバックアップ」をクリックします。
最新のOneDriveでは、下の方にある「ストレージ」から現在のOneDriveの使用量が確認できます。
バックアップを停止するには「バックアップを管理」をクリックして下さい

バックアップの停止

バックアップの停止

この画面でバックアップの停止をおこなうことができます。
上図ではピクチャ(写真)フォルダーだけがバックアップされていますが、通常はドキュメント・写真・デスクトップがバックアップされています。
最近、ミュージック・ビデオもバックアップの対象になりましたので、バックアップされているようなら同じようにバックアップを停止します。

バックアップ停止の方法

バックアップ対象フォルダーのグルスイッチ(青色)をクリックします。
「フォルダーのバックアップを停止しますか?」と聞いてきますので「バックアップを停止」をクリックすると、バックアップが停止されます。

ドキュメント・写真・デスクトップなどを同じようにバックアップを停止していきます。

フォルダーやファイルの移動

フォルダーやファイルの移動

バックアップを停止すると、OneDriveフォルダーと同じ階層に空のフォルダーが作られます。

ピクチャ(画像)フォルダーを例にすると
ローカルデスク(C:)>ユーザー>ユーザー名>OneDrive>ピクチャ (フォルダー内にデータあり)
ローカルデスク(C:)>ユーザー>ユーザー名>ピクチャ (空のフォルダー)

PC内のOneDriveフォルダー
PC内のOneDriveフォルダー

PC内のOneDriveフォルダー内のピクチャフォルダーを開いて、全て選択(ショートカット [Ctrl]+[A])してから切り取り(ショートカット [Ctrl]+[X])をします。

新しい空のフォルダー
新しい空のフォルダー

新しく作成された空のピクチャフォルダーを開いて、貼り付け(ショートカット [Ctrl]+[V])をします。
OneDriveから削除しますか?とメッセージ表示されるので、削除を選択します

オンライン上のOneDriveにあるデータも同時にゴミ箱に移動します。

新しい空だったフォルダーには、OneDriveへのショートカットが用意されていますが不要なので削除します。

ドキュメントやデスクトップフォルダーなども同様に移動していきます。

PC内のOneDriveにあるフォルダーを削除

OneDrive内のフォルダーを削除

PC内の不要になった各フォルダーを直接削除してもいいですが

フォルダーの選択のチェックを外す

OneDriveの設定>アカウントから「フォルダーの選択」をクリックします。
表示された画面で「すべてのファイルを使用できるようにしましょう」のチェックを外すと、OneDriveフォルダー内の各フォルダーは削除されます。

アカウント画面にある「このPCからリンクを解除する」をクリックするとOneDriveの利用自体を停止することができます。停止後にOneDriveのアプリもアンインストールしましょう。
なお、オンライン上のOneDriveは引き続き利用は可能です。

バックアップ停止後の活用

バックアップの停止後の活用

ドキュメントフォルダーなどのバックアップは停止されて自動的にバックアップされることは無くなりました。
今後は必要なファイルなどを、PC内のOneDriveフォルダーに保存するとオンライン上のOneDriveにアップロードされるようになります。

また、オンライン上のOneDriveからは共有設定ができるので、ファイルサイズの大きなメールの添付ファイルやWordやExcelの共有作業にも活用することができます。

バックアップ停止の注意点

バックアップの停止により、ドキュメントフォルダーなどのパスが変更されたことによるアプリケーションの問題が発生する場合があります。

ドキュメントやピクチャフォルダーには、アプリケーションをインストールした時に自動的に関連ファイルが作成される場合があります。
実はOneDriveの容量5GBが不足する原因に多いのが、アプリケーションが自動で作った関連ファイルの場合があります。
アプリケーションの設定でドキュメントフォルダーに作成された関連ファイルの場所を変更できる場合もありますが、フリーのアプリケーションなどには一部で設定を変更できない場合もあります。

ほとんどのアプリケーションは関連ファイルのパスが変更になっても、正しい手順で変更した場合には問題なく使うことができますが、念のためアプリケーションの動作確認をおこなって下さい。

Outlookは設定変更

MicrosoftのOutlookは、POP3形式のメールアカウントを利用している場合に設定の変更が必要になります。

Outlookの設定変更


Outlookのファイルメニュー>アカウント設定で、電子メールアカウントのフォルダー変更をします。
メール>フォルダーの変更をクリックして、新しい電子メール配信場所で「新しいOutlookデータファイル」から現在の メールアドレス.pst ファイルを選択してOKして下さい。

Outlookを利用していると、OneDriveとの同期に失敗することが多いので、バックアップを停止したことで快適に使っていくことができます。

詳しくは関連記事をご覧下さい。

OneDriveのアップグレード

OneDriveのアップグレード

無料で利用できる5GBで不足する場合には、有料プランへアップグレードすることができます。
100GB利用できる Microsoft365 Basicは1ヶ月260円ですが、年1括払いなら1ヶ月約203円です。

パックアップの停止で支障があるようでしたら有料プランも検討して下さい。

最後に

マイクロソフトはWindowsとOneDriveの融合を年々はかってきています。OneDriveは安心・安全で便利なオンラインストレージサービスですが、無料で利用できる5BGではどうしても不足がちになってしまいます。
容量が足りなくまる前に、余裕をもって対策をしていきましょう。

市民パソコン教室長野校では、OneDrive活用講座を用意しています。
講座のお申し込みやトラブルサポートはお気軽にお問い合わせください。

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