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Bitwarden(ビットウォーデン)は超強力な暗号化されたクラウド上の保管庫で管理されたオープンソースのパスワードマネージャーで、2016年8月に米国の8bit Solutions LLC社が始めた比較的新しいサービスです。
クラウドでオープンソースとのことでセキュリティは心配ないの?と思われるかもしれませんが、オープンソースであることでセキュリティの脆弱性にも素早く対処できる強みがあります。
私は長年ID Managerを便利に利用してきましたが、10年以上前にアプリの更新も止まりセキュリティ面からも移行を考えていましたので、Bitwardenはシンプル操作でセキュリティも高く安心して使っていけます。
Bitwarden(ビットウォーデン)はクラウドサービスのため、アカウント作成の場面も1通りではありませんが、下記のURLの「始める」からですと、直接アカウント作成画面になります。
https://bitwarden.com/ja-jp/
- メールアドレス 受信しやすいGメールなど
- マスターパスワード 大変重要なパスワードになります。
推測されにくくて覚えやすい12文字以上にします。アルファベットの大文字と小文字・数字・記号などを組み合わせると高レベルになるでしょう。 - マスターパスワードを再入力 確認のためマスターパスワードを再入力します。
- マスターパスワードのヒント 必須ではありませんが、マスターパスワードのヒントを入れておくことができます。しかし、誰にでもマスターパスワードが推測されるヒントは厳禁です。
名前の項目は必要に応じて入れておきましょう。
全て入力したら全てにチェックして「アカウントの作成」をします。
アカウントの作成が終わりましたら、先程のURLからログインします。
Bitwardenのメールアドレス(メールアドレスを保存をチェック)入力してからマスターパスワードの入力画面に進みます。
Web画面にBitwardenのホーム画面が表示されます。
画面上部に本人確認を促すメッセージがある場合には、クリックして登録したメールアドレスに本人確認のメールを送信して下さい。本人確認が終了すると無料で使える全ての機能が解除されます。
Bitwardenの本人確認のメッセージは、環境によって表示される場面やタイミングが違う場合があります。本人確認のメッセージが表示されている場合には早めにしておきましょう。
右上の新規作成から「フォルダー」を選択してフォルダー名を付けて追加します。
フォルダーは入れ子状態の階層にもできるので、管理しやすいように工夫して下さい。
例)フォルダー名「保存1」の下にフォルダー名「保存2」を作成するには、「保存2」のフォルダー名を付けるときに
保存1/保存2 と/(スラッシュ)を入れて名前を付けることで階層化することができます。
アイテムを追加していきながら、パスワード情報を入力していきます。
- このアイテムのタイプは何ですか? アイテムのタイプをログイン・カード・ID・セキュアメモから選択します。
- 名前 アイテムの名前を付けます(例 Amazonなど)
- フォルダー アイテムをどのフォルダーに追加するか選択します。
- ユーザー名 ユーザー名(ID)を入力します。
- パスワード パスワードを入力します。パスワードの自動生成機能やパスワードが漏洩していないかチェックもできます。
- URL ログインするURLを入力します。URLを入れることでURLのファビコンが表示されるようになります。
また偽サイトに間違ってログインすることを防ぐことができます。 - メモ 備忘録や追加の内容があれば入力できます。
- 新規のカスタムフィールド ④のユーザ名と同じようなスタイルのフィールドが追加できます。
必要事項を入力したら「保存」します。
データをインポート
左のメニューにある「ツール」>「データをインポート」で他のパスワードマネージャーのデータをインポートすることができます。一覧に対象のアプリなどがあれば、あらかじめ対応しているjsonまたはcsvでエクスポートしておくことでBitwardenにインポートすることができます。
インポート先やインポートするフォルダーは必要があれば選択しておいて下さい。
私が使っていたID Managerは残念ながら一覧にはありませんでした。もう使っていない古いデータを整理しながら地道に移行しました。
保管庫のエクスポート
左のメニューにある「ツール」>「保管庫のエクスポート」で、Bitwardenのデータをローカルに保存してバックアップ用に利用できます。また将来別のパスワードマネージャーに移行する時などにも使えます。
エクスポートできるファイル形式は、json・csv・json (Encrypted) となります。
無料版の個人利用では、2アカウントでデバイス無制限にアプリをインストールすることができます。
アプリ一覧はこちらをご覧下さい。
https://bitwarden.com/ja-jp/download/
アプリのインストールWebサイトからインストールすることができます。
デスクトップアプリ アイテム(パスワード)の登録作業に最適です。
Windows・macOS・リナックス
Webブラウザ拡張機能 Webからのログインが簡単におこなえます。日常の運用に最適です。
ブラウザ拡張機能では「設定」>「自動入力」で自動入力に関する詳細設定できます。
フォルダーを追加するには「設定」>「保管庫」>「フォルダー」右上の+アイコンから新規に作成することができます。
Google Chrome・Microsoft Edge・Safari・Opera・Firefox他などです。
モバイルアプリ スマートフォンアプリでパソコンとシームレスにデータを連携できます。
iOS・Android。
iPhoneを例に紹介します。Androidの場合も基本機能は一緒ですので参照にして下さい。
Bitwardenアプリをインストールしたら、iPhoneでBitwardenアプリが使えるように設定を変更します。
設定>パスワード>パスワードオプションを選択します。
iCloudキーチェーンが既定で設定されているので、BitwardenをONにしてiCloudキーチェーンをOFFにします。
顔認証・指紋認証で自動でBitwardenアプリにログインできます。
Bitwardenアプリの設定>アカウントのセキュリティ(上図は指紋認証の場合)。
1度だけマスターパスワードを入力する必要がありますが、2回目からは顔認証・指紋認証でログインすることができます。
その他、アプリの設定では「保管庫」の項目でフォルダーの追加・データのエクスポートやインポートができます。
Bitwardenアカウントにログインする時に、メールアドレスとマスターパスワードに加えてセキュリティを高めるために2段階認証を追加します。
Webアプリの設定>セキュリティ>2段階認証タブから方法を選択します。
(各アプリの設定>2段階認証からもWebアプリを表示して設定することができます。)
無料版では認証アプリ・メールアドレス・Web Authnの方法がありますが、メールアドレスにコードを送って入力する方法と認証アプリのどちらかを選択しましょう。
認証アプリ(Google Authenticator)の場合
Bitwardenの認証アプリにある「管理」をクリックするとQRコードが表示されるので、スマートフォンの認証アプリでQRコードを撮影すると自動的にBitwardenが追加されて使えるようになります。
2段階認証を設定した場合には、リカバリーコードを印刷するなどして万が一ログインできない場合に備えておきましょう。
Sendは無料版の場合、テキストを1000文字以内でBitwardenユーザーでなくても共有できる機能で、有料会員はファイルの共有も可能です。セキュリティの高い共有が可能な機能です。
基本機能を紹介しましたが、Webアプリ・デスクトップアプリ・ブラウザ拡張・スマートフォンアプリによって機能の多少の差はありますが同じように操作することができますの、自分の環境に合わせて適切なアプリを利用して下さい。
また、個人利用であれば無料版で困ることはありません。
市民パソコン教室長野校では、パソコン・スマートフォンのパスワード管理についてもサポートしています。
お気軽にお問い合わせ下さい。