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パソコンやスマートフォンを利用していると、幾つものユーザIDやパスワードが必要になります。又どれも同じパスワードを使用することは、セキュリティの面からもお勧めできません。
今回は初心者にも使いやすい無料の「ID Manager」を紹介します。
パソコンやスマートフォンの初心者にとって、ユーザーIDやパスワードの管理はとても面倒な作業になります。
そのような場合には、100円ショップのキャンドゥで販売している「パスワード管理帳」でアナログ的に管理する方法があります。似たような商品は100円ショップのセリアやダイソーでも販売していますが、どこでも人気で品薄状態のようです。
パスワードをアプリで管理する方法もあります。
パスワード管理には有料版アプリもありますが、パーソナルの利用では無料でも高機能なアプリが多くありますので、その中から自分に合うアプリを探すといいでしょう。
- クラウド上でデータを管理することで、Windows・MacやスマートフォンのAndroid・iOSなど複数の端末で同期して利用できるタイプ。(1Passwordなど多くが対応)
- Windows・Macやスマートフォンに対応しているが、各端末でデータを管理するタイプ(KeePassなど)
- Windowsのみで端末内にデーターを管理するタイプ。(ID Manager)
アスマートフォンやパソコンなど複数端末でデータを管理するタイプなら「KeePass」が常に最新版を利用できるので、セキュリティも高く高機能なパスワード管理アプリとして安心して使うことができます。
これに対して「ID Manager」は操作がシンプルで簡単。備考欄には最大で32767文字もの入力可能で、ユーザーIDとパスワード管理以外にも関連情報をメモするなど柔軟な使い方ができるのが特徴で、登録された情報は暗号化されて保存されるなど機能も豊富です。最終更新日が2013年1月9日とアプリの更新が止まっていますが、Windows10でも問題なく動作することができます。
「ID Manager」の最大のデメリットは2013年から更新がされていないことでしょうか・・
私のWindows10バージョン21H1では問題なく使用できていますが、人によっては不具合の報告もありますの今後については少し注意が必要かもしれません。
また登録された情報は暗号化されていても、更新が止まったアプリではセキュリティ面からも不安もあります。
ただ扱い易さが優れた人気のパスワード管理アプリなので、デメリットを意識しながら使っていくと良いでしょう。
最新バージョン「ID Manager」8.1は制作者WoodenSoldierさんの公式サイトからダウンロードできます。
http://www.woodensoldier.info/soft/idm.htm
IDマネージャーのインストーラーには3タイプあります。
(インストーラー付き)EXE形式はパソコンにインスールするのに便利です。
(インストーラー付き)EXE形式は、一般的なアプリと同様に画面に従ってパソコンにインスールできます。
Windowsのスタートで表示されるアプリ一覧から「ID Manager」を右クリックして その他>タスクバーにピン留め をしておくと便利に利用できます。
(インストーラーなし)ZIP形式は解凍してUSBなどで利用する場合に便利です。
ZIP形式はダウンロードした圧縮ファイルを右クリック「全て展開」で解凍して任意の場所にフォルダーごと保管しておきましょう。アプリを起動するには図の④にあるアイコン「IDM(拡張子が表示されてる場合は.exe)」をダブルクリックします。
U3P形式のUSB対応版もありますが、USBで利用するにはEXE形式の場合はインストール先を対象のUSBにするか、ZIP形式の場合は解凍した「idm810」フォルダーをUSBにコピーすることで利用することができます。
初めて「ID Manager」を起動したら、新規ユーザーとしてユーザー名とパスワードを設定する必要があります。
ここで設定するパスワードは「ID Manager」にログインするために大変重要なマスターパスワードとなります。
第三者に知られないことも大切が、マスターパスワードを忘れてしまうと本人も永久にログインできなくなってしまうので注意が必要です。
ユーザー登録が終了すると、何も登録していない「ID Manager」の画面が表示されます。
- 最初にフォルダーを作成して、分かりやすい名前を「Title」記入します。
- フォルダーの中には新規の項目を追加できるので、ユーザーIDやパスワードなど必要な情報を記載しておくことができます。パスワードは最初※印で表示されますが、表示と非表示に切り替えることができます。
- 新規項目を追加したら、忘れずに保存をしておきましょう。
項目の登録が終わったら実際に利用してみましょう。
WebサイトのユーザIDやパスワードを入力するテキストボックを選択状態で「ID Manager」の「IDとパスワードの一括貼り付け」か「個別貼り付け」のアイコンをクリックすると自動で入力されます。
セキュリティの厳しいWebサイトなどでは上記の方法で自動入力できない場合があります。
その場合には、ユーザーIDやパスワードを「コピー」アイコンでコピーしてから、Webサイトなどのテキストボックスで右クリック>貼り付け またはショートカットキーのCtrl+Vで貼り付けて下さい。
最近は自動入力ができない場合も多いので、コピーして右クリック貼り付けを利用するケースが多くなっています。
「ID Manager」の豊富な機能の1つにパスワードの自動作成機能があります。同じパスワードの使いまわしが多くなると、セキュリティの関係からよくありません。
パスワードの自動作成機能は、条件を設定しておくと条件に沿ってランダムなパスワードを生成してくれます。
最近は、アルファベットの大文字・小文字と数字と記号を入れた8文字以上でパスワードを登録しないといけない場合がありますが、そんな場合にも対応することができます。
大切なユーザーアカウントやパスワードは、パソコンのトラブルや「ID Manager」の不具合が起きると簡単にデータが消失してしまいます。「ID Manager」の更新をおこなった場合にはバックアップをするように心がけましょう。
バックアップファイルの場所はパソコン本体以外のUSBや外付けハードディスクなどが良いでしょう。尚クラウド上に保管する方法もありますが、その場合にはセキュリティに気を付けて運用しましょう。
「ID Manager」の設定メニューにある「設定」から各種設定の画面が表示されます。
この中に「データ保存設定」タブがあり、データの保存場所とバックアップの設定をする項目があります。
しかし、今回はデータのエクスポート(書き出し)とインポート(書き込み)の方法についてご紹介します。
データのエクスポート
ファイルメニューの「データのエクスポート」>「IDM形式のデータエクスポート」を選択すると、ID Managerのファイル形式で書き出すことができます。保存先はバックアップ先か一時的にデスクトップでも良いでしょう。
注意としてファイル名は変更しないようにしましょう。
データのインポート
- ファイルメニューの「データのインポート」>「IDM形式のデータのインポート」を選択します。
- 既定の保存場所になっているID Managerフォルダー内の「data」フォルダーが通常は表示されるので、インポートしたいデータファイルを「data」フォルダー内にドラック&ドロップで移動します。
- ファイルの置き換えオプションが表示がされますので「ファイルを置き換える」を選択します。
「開く」を選択すると、マスターパスワードの入力画面になりますので、マスターパスワードを入力して「ID Manager」を起動して下さい。
その後忘れずにファイルの保存をしておきましょう。
パソコンやスマートフォンのユーザIDやパスワードはどんどん増えてしまい、ログイン画面から進めないなど誰でも経験することです。
「ID Manager」を活用してストレスのないデジタルライフを楽しみましょう。