この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
XnView MPは写真・動画・音声・Adobe Photoshopなど、500以上のファイルが閲覧できる高機能ビューアで、個人利用なら無料でインストールできます。
XnView MPはビューアとしても優秀ですが、基本的な写真編集機能も充実しています。ここでは写真編集について詳しく紹介していきます。
XnView MPのインストールと閲覧機能については関連記事を参照して下さい。
目次 非表示
写真ビューアのサムネイル画面で、写真編集したい写真をダブルクリックします。
ダブルクリックすると、写真の編集画面が表示されます。
- XnView MPはタブで写真を切り替えることができます。「ブラウザ」タブが最初に表示されている閲覧モードになります。
- 表示 閲覧モードの画面に切り替わります。
- ファイル名を付けて保存 写真編集した写真を上書き保存(保存)すると編集前の写真が上書きされてしまうので、写真編集した時には「ファイル名を付けて保存」で保存して下さい。
メニューの「ファイル」からも保存することができます。 - アンドゥ・リドゥ 操作を1つ戻す(アンドゥ)、戻した操作を取り消す(リドゥ)。
- トリミング 写真の範囲を切り抜く。
- リサイズ 写真の画像サイズを変更する。
- 回転 写真を90度回転。
- 調節 写真の色調を調整します。自動の調整もできます。
- トーンカーブ トーンカーブで写真の色調補正をします。
- 写真の表示サイズ 写真を拡大・等倍・縮小して表示することができます。
- 次のファイル 閲覧モードの次の写真・前の写真に表示を切り替えることができます。
- 次のページ 既定では中身をPDFファイルの中身を閲覧できないのですが、「Ghostscript」をインストールして XnView MPの設定をおこなうと表示することができます。複数ページのPDFを閲覧する時に利用しますが、ここでは詳細を省略します。
- クイックスライドショー 自動でスライドショーを表示してくれますが、スライドショーを自分で設定したい時は閲覧モードのスライドショーがよいでしょう。
- プロパティ 写真の情報を見ることができます。
- 全画面表示 モニターいっぱいに写真を表示することができます。「Esc」キーで元の画面に戻ります。
- 描画 文字や図形などを写真に追加することができます。
- 印刷 写真を印刷することができます。
- 取得(TWAIN) パソコンの外部から写真を取り込むことができます。
- キャプチャー 写真のキャプチャーを撮ることができます。
- 設定 XnView MPの各種設定ができます。
- トリミング比率・サイズ マウスでドラッグして自由に写真の切り抜き(トリミング)を決めることがもできますが、固定比率で写真の比率を維持して切り抜くことができます。また、比率やサイズを選択することもできます。
サンプル画像では、1:1の四角形に固定して切り抜きの設定をしています。
トレミング後の写真サイズは赤枠にヨコ975ピクセル<>タテ975ピクセルと表示されています。 - 選択グリッドを表示 グリッドを表示することで、被写体の位置を決める時の目安になります。
- 中央選択 写真の上下左右中央にトレミングの位置を設定することができます。
- トリミング トリミングをクリックを実行します。
- キャンセル トリミングを確定する前ならトリミングをキャンセルすることができます。
元の写真が上書きされないように「ファイル名を付けて保存」で保存しておきましょう。
リサイズは写真のサイズ(ピクセル)を最適な大きさに変更する時に利用します。
例えばSNSへの投稿など最適サイズが決められている場合は、リサイズしてから不要な部分をトレミングして仕上げます。
写真は拡大すると写真がぼやけて不鮮明なるので、リサイズは基本的に写真を縮小する時に利用します。
リサイズの上部にプリセットがあり、あらかじめ登録されたリサイズのプリセットを選択することができます。
またオリジナルで設定した内容を保存してプリセットに登録しておくこともできます。
- モード モードにもいくつか選択肢がありますが、サイズ(ピクセル)で写真のサイズを変更するか、サイズ(%)比率で写真のサイズを変更するか選択します。
- 写真サイズ モードがピクセルの時はリサイズしたいピクセル数値を、%の時は50%などと数値を変更しましょう。
- 方法 写真をリサイズする時の補間方法が選べます。
代表的な補間方法については
Lanczos デフォルトの補間方法で通常はこのままでいいでしょう。写真の縮小に適していて綺麗ですがリサイズにやや時間がかかり、イラストや文字などはやや苦手です。
バイリニア 高速に処理してくれて自然な仕上がりが得意ですが、やや輪郭がぼやけた感じになることがあります。
ガンマ補正やシャープでリサイズした写真に補正を追加することができます。
シャープは絵柄の輪郭をクッキリさせますが強調し過ぎると不自然な写真になりますのでご注意を。 - 比率を保つ 写真サイズの比率を変更したくない時はチェックを入れます。
- 印刷サイズ 印刷する時のサイズを指定する場合に使用します。サイズの単位はcmかmmに変更しておくとよいでしょう。
- 解像度 商業印刷用の場合は350 ピクセル/インチ程度が必要ですが、通常は72 ピクセル/インチままでOKです。
調節のアイコンをクリックすると写真の細かい色調を調整することができます。
プリセットに設定を保存しておくこともできます。
写真を見ながら調整する場合には、「画像に適用」にチェックを入れたほうが分かりやすいです。
「プレビュー」にチェックをいれると、プレビューの下に写真を2画面で最初の画面と調節後の画面が並んで表示されますが、小さくでわかりにです。
調節した値は各項目のオレンジの矢印(各項目の右)で初期値に戻すことができます。
調節アイコン右の下向き▼からも「色を強調」で同じウィンドウを表示することができます。
また、レベルなどでさら詳細に調節することができます。
「自動レベル」や「自動コントラスト」を使えば、写真色調補正の知識がなくても簡単に調整することもできます。
写真の補正によく使われるトーンカーブで調節をすることができます。
トーンカーブは写真の明るさの分布を参考にして、上手にあるように3か所にコントロールポイントと追加して写真を見ながらトーンカーブを調整すると上手くいきます。コントロールポイントは右クリックで除去(削除)できます。
グラフの上部に「輝度」と「RGB」、「赤」・「緑」・「青」を選ぶことができます。
- 輝度 写真全体のシャドー(暗い部分)、中間、ハイライト(明るい部分)を調節することができます。
- 写真の各要素の分布を見ながら調整することになります。
- RGB 写真はR(赤)G(緑)B(青)の要素の組み合わせで表現されいますが、それぞれの要素のシャドーからハイライトをトーンカーブで調節することができます。
- 赤 赤の要素だけを調節します。
- 緑 緑の要素だけを調節します。
- 青 緑の要素だけを調節
「リセット」でトーンカーブを初期値に戻り、「OK」で確定します。
❶ 選択ツール 図形や文字などを選択や移動することができます。図形や文字を選択して「Daleta」キーで削除することもできます。
➋ スポイトツール 写真などの色を抽出して塗りや線に適応します。
➌ 線ツール 線を引くことができます。「Shift」キーを押しながら直線も引けます。
線の太さ・線のスタイル・線や矢印と選択可能・透明度を設定することができます。
設定してから写真にドラッグして描画します。
➍ 長方形ツール 「Shift」キーを押しながら写真内をドラッグすると正方形が描画できます。
➎ 楕円ツール 「Shift」キーを押しながら写真内をドラッグすると正方形が描画できます。
➏ 文字ツール フォント(書体)・文字サイズ・透明度を設定できます。
1行ではわかり難いですが、文字揃えも左・中央・右と選択することができます。
文字にアンダーライン・斜体・太字・訂正線などを装飾できます。
「背景」は初期設定では透明ですが、文字の後ろに色をつけることができます。
上記の設定をしてから文字を入力して、写真の中でクリックすると文字が反映されます。
文字の周囲が破線で囲まれている時は確定されていませんので、写真内を見ながらフォントやサイズなどの設定を変更できます。
文字位置の移動は選択ツールで行います。
「OK」をクリックして確定します。
文字設定のタブを「FX」文字の外郭(フチドリ)やシャドーを付けることができます。
➐ 透かしの追加 不正利用されないように写真に透かしを追加することができます。
透かしはあらかじめ透かし用の画像を用意しましょう。透かし画像はPng形式で背景が透明な画像が適していますが、JPG形式も可能です。
画像のサイズは使う写真のサイズを見て大き目なサイズを用意しておくといいでしょう。
「透明度」を少し下げておくと写真に馴染みます。
透かし画像の大きさや位置は自由にマウスで決めることもできますが、「位置」は左上や中央など設定が用意されているので、例えば位置を「中央」と選択して下の「設定」をクリックすると、透かしを中央にすることができます。
➑枠線色や塗り色 枠線色や塗り色をクリックすると別の色に変更することができます。
➒ 写真の表示 写真表示を拡大・縮小することができます。
メニューの「画像」からは写真編集のアイコン機能にはない、XnView MPの更に多くの機能を使うことができます。
一部を紹介すると、ストロボを使って写真と撮った時に目が赤くなった写真補正用の「赤目軽減」や写真に特殊な効果を加える「古い写真」・写真を反転する「鏡像」などもあります。
また「文章を追加」では、大きな画面で文章を追加できるので、描画アイコンの文字ツールよりも作業がしやすい場合もあります。
気になる機能があればいろいろ試してみるといいでしょう。
XnView MPの写真編集について、簡易的な写真編集ができますと紹介されることが多くありますが、使いこなせば本格的な写真編集機能をすることができます。
無料で利用できますので、写真ビューアとしても写真編集にも用途に合わせてお使い下さい。
市民パソコン教室長野校では、写真編集の講座をXnView MP・Canva・PhotoScape X・GIMP・Photoshopなど複数用意しています。お気軽にお問い合せ下さい。