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実は最近のノートPC用CPUは、新しい型番に見えても、以前の世代のCPUをベースにした「リネーム版」が存在します。
私自身も混乱してしまうのですが、ノートパソコンを選ぶときに「Core i5だから大丈夫」「Ryzen 5だから高性能」とCPUのブランド名や数字だけで判断してしまうとパソコンを購入してから後悔してしまうことがあります。
特にAMD Ryzenシリーズでは、Ryzen 7000・8000・9000、Ryzen 100・200やRyzen AIシリーズなど、名前だけでは世代や性能を判断しにくくなっています。
今回は、ノートPC購入時に知っておきたい「CPUのリネーム問題」をAMDを中心にIntelと比較しながら初心者にも分かりやすく解説します。
CPUは通常、世代が新しくなるほど性能や省電力性能が向上します。
ところが最近ノートPC市場では、以前のCPUをベースに仕様を一部変更したり名称を変更した「リネーム版」を新しいシリーズとして販売されることがあります。
そのため、「数字が新しい=CPUの設計も新しい」とは限りません。
購入するときは、CPUの型番だけでなく、どのZen世代なのか、どのアーキテクチャなのかを確認することが重要です。

AMDには「Ryzen 5 40」のような、非常にシンプルな型番の製品があります。
例えば、Ryzen 5 40 ≒ Ryzen 5 7520Uで、実際のCPURyzen 5という名前から「中級クラスの新しいCPU」と思ってしまいがちですが、現在の基準ではかなり古い世代の設計のZen 2です。
Ryzen 5という名前から「中級クラスの新しいCPU」と思ってしまいがちですが、最新のCPUアーキテクチャはZen 5ですので3世代前になります。
Web閲覧、メール、Word、Excelなどの基本的な用途なら使えますが、動画編集や画像編集など負荷の高い作業を考えている場合は慎重に選びたいCPUです。
AMDの新しい命名規則では、Ryzen 100・200シリーズなども登場しています。しかし、これらもすべてが完全な新設計というわけではありません。
代表例を見てみましょう。
| CPU | 実際の世代 | 判断 |
|---|---|---|
| Ryzen 5 40 | Zen 2 | |
| Ryzen 7 170 | Zen 3+ | |
| Ryzen 5 240 | Zen 4 | |
| Ryzen AI 5 340 | Zen 5/5c | |
| Ryzen AI 7 450 | Zen 5系 |
例えばRyzen 7 170はZen 3+世代、Ryzen 5 240はZen 4世代です。
同じように「新しい番号」に見えても、中身の世代が違えば性能も大きく変わります。
例えば、Ryzen 7 170 ≒ Ryzen 7 7735HSは、Zen 3+なのでRyzen 5 40よりかなり強力です。
特に7735HS系は8コア16スレッド+Radeon 680Mクラスの内蔵GPUを持つため、用途によってはリネーム品でも実用性能は十分ありますが、Ryzen 100シリーズを購入する場合には型番によってコア数・スレッド数と内蔵GPUに違いがありますので確認して下さい。
例えば、Ryzen 5 240 ≒ Ryzen 5 8645HS系はZen 4で、6コア12スレッド+Radeon 760Mクラスの内臓GPUを持つ1世代前のアーキテクチャになりますが、AI処理に特化したNPUも搭載しています。
Ryzen 200シリーズを購入する場合には型番によってコア数・スレッド数と内蔵GPUやNPU搭載の有無の違いがありますので確認して下さい。
Ryzen 5 230以上のRyzen200シリーズには「16TOPS」のNPUが搭載されています。
Microsoftが認定する「Copilot+ PC」の基準は満たしていませんが、価格が安ければRyzen 200シリーズはむしろ狙い目です。
Ryzen300シリーズやRyzen400シリーズは、リネーム版でなく新設計のCPUになります。
例えば、Ryzen AI 5 340は6コア12スレッド・最大4.8GHz・内蔵GPUはRadeon 840Mで、最大50 TOPSのNPUを搭載しているので「Copilot+ PC」の要件を満たすことが可能なCPUです。
一般的なOffice用途だけでなく、画像編集や動画編集・AI機能を使うノートPCを検討する人にも十分候補になるCPUです。

この問題はAMDだけではありません。
Intelにも「Core 200H」「Core 200U」「Core 100U」などがあります。例えばCore 200Hは、最新設計のCore Ultra 200シリーズとは異なり、Raptor Lake H RefreshをベースとしたCPUです。
- Core Ultra 200V
- Core Ultra 200H
- Core Ultra 200HX
これらはLunar LakeやArrow Lakeをベースとする新しい世代です。
特に注意したいのが、Core 200H ≠ Core Ultra 200Hという点で「200」という数字だけを見ると同じ世代に感じますが、中身は異なります。
AMDの中でも特に注意したいのがRyzen 7000シリーズで、同じ「Ryzen 7000」でも、CPUによって世代が大きく異なります。
- Ryzen 7 7840U → Zen 4
- Ryzen 7 7735U → Zen 3+
- Ryzen 7 7730U → Zen 3
- Ryzen 5 7520U → Zen 2
このように、同じRyzen 7000でもZen 2からZen 4まで混在しています。
したがって「Ryzen 7000だから新しい」と考えるのは危険です。
では、実際にノートPCを選ぶときは何を確認すればよいのでしょうか?
このブログを参考にしていただき
- CPUのアーキテクチャ・世代
- コア数・スレッド数
- CPUの消費電力・性能クラス
- 内蔵GPU
- メモリ容量
- SSD容量
- ノートPC本体の価格
CPUの数字だけを見るのではなく、「Zen 2なのかZen 4なのか」「Raptor LakeなのかArrow Lakeなのか」という中身を見ることがポイントです。
最近のノートPC用CPUは、型番が複雑になり「新しい数字だから高性能」と単純に判断できなくなっています。
特にAMDでは
- Ryzen 5 40 → Zen 2
- Ryzen 7 170 → Zen 3+
- Ryzen 5 240 → Zen 4
- Ryzen AI 5 340 → Zen 5系*
このように、名称と実際のCPU世代に大きな違いがあります。
ノートPCを購入するときは「Core i5」「Ryzen 5」というブランド名だけで決めず、CPUの実際の世代と性能を確認することが大切です。
価格が安いリネーム版は用途によっては非常にお買い得ですが、名前だけが新しく見える古いCPUを高い価格で購入するのは避けたいところです。
また特に2026年以降メモリやSSDを中心に価格が高騰しています。2025年まではWindows11を快適に動作させるにはメモリは16GB以上と言われていましたが、ノートPCも8GBの販売が増えてきました。
Microsoftでは、8GBでも快適に動作させるようにOSの見直してをおこなっているようですが、実現にはしばらくかかりそうです。
市民パソコン教室長野校では、パソコンの購入相談からセットアップまでサポートしています。最適なパソコン選びのご提案をしていますのでお気軽お問合せ下さい。



